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胃痛(みぞおちの痛み)

このような胃・みぞおちの痛みはありませんか?

  • 突然、胃やみぞおちに痛みが現れた
  • みぞおちに筋肉痛に似た痛みが起きた
  • みぞおちを指で押すと痛む
  • 胃やみぞおち付近の痛みが数日にわたって続いている
  • みぞおちに弱い痛みが続いている
  • 食事後に胃やみぞおち付近に痛みが現れた
  • いつも特定の食べ物を口にすると胃やみぞおち付近に痛みが起こる
  • 空腹時あるいは満腹時に胃やみぞおち付近に痛みが起こる
  • 朝方や夜間など特定の時間帯に胃やみぞおち付近に痛みが起こる
  • ストレスに晒されると胃やみぞおち付近に痛みが起こる
  • 鎮痛剤を飲むと胃やみぞおち付近に痛みが現れた
  • 痛みに伴って吐き気や発熱などの症状も起こる

胃の痛みはどんな痛みですか?

みぞおち付近の痛みを生じる

胃の痛みはどんな痛みですか?

胃痛は、主にみぞおち付近に痛みを感じる症状です。みぞおちは左右の肋骨の下付近の間に位置します。

胸焼けや胃もたれを生じる

胸焼けが起きた場合、みぞおちの上付近にヒリヒリした感覚やしみるような感覚があります。胃もたれが起きた場合は胃が重く感じます。いずれも付随症状として不快感を伴います。

吐き気や嘔吐を生じる

胃痛に伴って吐き気や嘔吐が起こることがあります。

お腹の下辺りに痛みを生じる

下腹部はへその下の部分を指し、痛みが起こることが多いです。

急に痛みやすい

急に胃痛が起きた場合は何らかの異常が発生していることが疑われます。また、特定の状況下で胃に痛みが起こることもあります。痛みが起きたタイミングや時期を記録して診察の際に伝えていただくと、原因の特定に役立ちます。

長期間、胃痛を生じている

胃痛が長期間にわたって続いている場合、何らかの異常が疑われます。痛みが起きたタイミングや時期を記録して診察の際に伝えていただくと、原因の特定に役立ちます。症状が軽度であっても長期間にわたり続いている場合は、一度当院までご相談ください。

食欲が低下する

胃痛に伴って食欲が低下することがあります。胃に何らかの異常が起きている信号と考えられます。

便秘や下痢を生じる

便通と腸は深く関係しており、胃に何らかの異常が発生した場合、便秘や下痢が起こる可能性があります。

背中の痛みを胃痛と間違う

胃と背中は隣接しているため、背中に起こった痛みを胃痛と誤認してしまうことがあります。特に、痛みが持続的でない場合は判断を誤ってしまうことも少なくありません。診察後に背中の痛みだったと気づくこともあります。気になる症状があれば、お気軽に当院までご相談ください。

胃痛・みぞおちの痛みの原因

食生活

胃痛は、食生活の乱れによって起こることもあります。例えば、暴飲暴食。脂質や刺激物の過剰摂取、飲酒などが挙げられます。これらにより胃酸の分泌が過剰になり、胃粘膜が損傷する可能性があります。食生活の乱れを改善することで、胃やみぞおち付近の痛みの解消が期待できます。

ストレス

自律神経は胃や十二指腸などの消化管の機能をコントロールしています。ストレスを受けると自律神経が乱れ、消化管機能が低下して胃酸が過剰に分泌されます。その結果、胃粘膜が損傷して胃や十二指腸に痛みが起こります。

ピロリ菌

ピロリ菌ピロリ菌はウレアーゼという酵素を分泌し、胃液に含まれる尿素を分解してアルカリ性のアンモニアを作ります。胃の内部は酸性で満たされていますが、アンモニアを作り出すことで周囲を中和し、胃にすみつくことができます。ピロリ菌に感染すると、アンモニアや毒素により胃粘膜が損傷してしまいます。

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急性胃炎

急性胃炎では、突然胃にキリキリとした痛みが現れます。その他、胸焼けや胃の重苦しさ、吐き気などの症状も起こります。主な原因には、ストレスや暴飲暴食、ウイルス・細菌感染などが挙げられます。

慢性胃炎(ピロリ菌胃炎)

慢性胃炎は胃粘膜に慢性的な炎症が発生した状態です。炎症が繰り返し発生することで粘膜が萎縮していきます。また、損傷した胃粘膜が元の状態に戻るまでに時間がかかるようになります。胸焼けや胃痛、胃の重苦しさ、むかつき、吐き気などの症状が起こります。

主な原因はピロリ菌感染や過度なストレス、栄養バランスの乱れなどが挙げられます。

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胃食道逆流症(GERD)、
逆流性食道炎

胃食道逆流症とは、胃の内容物が食道に逆流する病気です。逆流した胃酸により食道粘膜に炎症が発生し、びらんが形成される病気を逆流性食道炎といいます。逆流性食道炎では胸焼けや胃痛、呑酸などの症状が起こります。一方、これらの症状が起きているにもかかわらず、検査を行ってもびらんが確認されないものを非びらん性逆流性食道炎といいます。

主な原因には、早食いや暴飲暴食、脂質の過剰摂取、肥満・猫背・妊娠などによる腹圧の上昇、食後すぐに横になる習慣などが挙げられます。

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胃・十二指腸潰瘍

胃の内部は強酸性の胃酸によって満たされていますが、胃粘液によって消化されないでいます。しかし、胃酸と胃粘液のバランスが乱れると胃粘膜にダメージが加わり、潰瘍が形成されることがあります。胃・十二指腸潰瘍は粘膜に潰瘍が形成される病気で、胃痛や胃の不快感、腹部膨満感などの症状が起こります。痛みが食事中や食後に起こる場合は胃潰瘍が疑われ、空腹時や明け方に起こる場合は十二指腸潰瘍が疑われます。ピロリ菌感染や鎮痛剤の副作用などが原因となります。

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機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアは、胃の灼熱感や胃痛、胃もたれ、膨満感などの症状が続いているにもかかわらず、検査を行っても器質的異常が発見されない病気です。ストレスや胃の運動機能異常などが原因といわれています。症状が1ヶ月以上持続し、少なくとも週に1~2回以上起きており、器質的異常が見つからない場合に診断されます。治療には保険が適用されます。

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過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群は、大腸カメラ検査や血液検査を行っても器質的異常が見つからないにもかかわらず、腹痛に伴って便秘や下痢などの便通異常が長期間にわたって続く病気です。男性では下痢が、女性では便秘が起こりやすいです。20~40代によく認められます。

原因には、ストレスによる胃腸機能の低下、小腸で吸収されにくい糖質の過剰摂取、感染性腸炎による腸内環境の悪化などが挙げられます。

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アニサキス

アニサキスは、サンマやサバ、カツオ、イカなどの海洋生物にすみつく寄生虫です。魚介類を生食した場合、アニサキスが体内に侵入する可能性があります。アニサキスが体内に入ると、数時間から十数時間後に激しい心窩部痛が起こり、吐き気や嘔吐などの症状も伴います。

胃痛やみぞおちの痛みの検査

胃痛の主な原因疾患には、逆流性食道炎や慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍などがあります。みぞおちに痛みが起こっており、食道・胃の病気の可能性がある場合、胃カメラ検査により詳しく調べます。また、腹部超音波検査により膵炎や胆石の有無を確認したり、血液検査により炎症や臓器の異常の有無を調べたりします。

胃痛の治療

みぞおちの痛みの原因が胃炎や胃潰瘍の場合、
次のような治療を行います。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌の除菌

慢性胃炎や胃潰瘍はほとんどの場合、ピロリ菌感染が原因となります。ピロリ菌感染検査により陽性反応が出た場合、まずは除菌治療を行います。除菌に成功すると胃炎や胃潰瘍の再発リスクを抑えられます。慢性胃炎やピロリ菌感染は胃がんに繋がる可能性があるため、気になる症状があれば当院までご相談ください。適切な治療を行います。

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胃痛の治療薬

胃痛は胃酸の分泌過多によって起こることが多いです。そのため、ネキシウムやガスター、タケキャブ、タケプロンなどの胃酸分泌抑制薬を使用した薬物療法が効果的です。胃酸の分泌が抑えられることで胃痛の解消が期待できますが、違和感が残ってしまうこともあります。この場合、ガスモチンやアコファイドなどの消化管運動機能改善薬、六君子湯や半夏厚朴湯などの漢方薬を併用することで違和感の改善も期待できます。

当院では、各種検査を行い胃痛の原因を特定し、適切な薬を処方していますので、胃痛にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

胃痛を和らげる対処法は?
どのような姿勢が良い?

体の左側を下にして横になると、胃や膵臓の負担が軽減して消化が促進されます。また、胃酸の逆流リスクも抑えられ、胸焼けの予防にも繋がります。その他、便が大腸から結腸に移動しやすくなるため、翌朝排便しやすくなったり、血行が促されたりします。

胃痛を和らげる飲み物とは?

胃に優しい飲み物を飲むようにすることで、胃痛の軽減が期待できます。例えば、カフェインを含まないお茶や白湯、常温の飲み物、牛乳、100%リンゴジュースなどが挙げられます。白湯は50℃くらいに冷ました状態で飲むようにしましょう。