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AGA(脱毛症)

AGAについて

AGAについて

AGA(Androgenetic Alopecia)は日本語で「男性型脱毛症」と呼ばれており、男性ホルモンが原因となる脱毛症です。症状が進行していくため、早期治療が欠かせません。

当院では、日本皮膚科学会認定専門医の院長が診療を行っており、内服薬であるザガーロ(デュタステリド)とミノキシジルを中心とした薬物療法を行っています。治療期間は数年に及び、粘り強く続ける必要があります。

AGAの仕組み

脱毛の始まりは前頭部の生え際、頭頂部のつむじ付近、その両方の3つのパターンがあります。毛髪は以下に示すような生え変わりのサイクルがあり、これを「ヘアサイクル」といいます。

1.成長期

毛髪が成長する期間を「成長期」といいます。成長期は2~6年続きます。

2.退行期

毛母細胞の分裂が穏やかになり、毛球が衰える期間を「退行期」といいます。退行期は2週間ほどです。

3.休止期

毛母細胞の分裂が止まり、抜けやすくなる期間を「休止期」といいます。休止期は3~4ヶ月ほど続きます。その後、2~3ヶ月ほどの期間を経て新しい髪に生え変わります。

AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが変化したジヒドロテストステロン(DHT)が増えることで発症します。

DHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合するとヘアサイクルが乱れ、成長期が極端に短くなります。そして、髪が成長できていない状態で退行期・休止期に移行するため、細く短い髪が増えてしまいます。

女性男性型脱毛症

女性は卵巣から女性ホルモンであるエストロゲンが分泌されるため、薄毛症状が起こりにくいです。なお、副腎から男性ホルモンも分泌されています。女性男性型脱毛症(FAGA)とは、何らかのきっかけでホルモンバランスが乱れ、相対的に男性ホルモンが増えることで発症する女性の脱毛症です。FAGAでは男性のAGAと違って薄毛の進行パターンが決まっておらず、頭髪が全体的に減っていきます。

治療はAGAと同じく薬物療法が中心となり、頭皮の血流を改善するミノキシジル内服薬、パントテン酸配合の育毛サプリメント、男性ホルモンを抑制する内服薬、外用薬などを使用し、その他にも紫外線療法や液体窒素療法なども併用することがあります。治療は原因によっては保険が適用されます。女性で薄毛にお悩みの方は一度当院までご相談ください。治療目標と予算に応じて適切な治療計画をご提案します。

AGAの治療

AGAは進行性の脱毛症です。進行速度は人によって異なりますが、早くから治療に取り組むことでより効果を実感していただけます。薄毛・抜け毛にお悩みの方は、できるだけ早めに当院にご相談ください。

当院では、マイクロスコープを使用して薄毛の状態を正しく把握した上で、適切な薬を処方しています。効果を得るまでには6ヶ月ほどかかるため、この間は医師の指示にしたがって使用を続けましょう。

男性AGAの外用薬にはミノキシジル配合の「リアップX5」をお勧めしています。ミノキシジルの内服薬は血圧低下の副作用があるため、副作用のご説明を行ってから使用し始めます。

ザガーロ(デュタステリド)

ザガーロはデュタステリドを配合した薬です。元々は前立腺肥大症の治療薬として使用されていましたが、脱毛抑制・発毛効果があることが判明し、国内では2015年に厚生労働省より承認を受けました。前頭部や頭頂部の発毛効果が期待できます。

安全性に問題はないものの、副作用として性機能障害(勃起不全など)や胃腸障害などが発生する可能性があります。

治療内容

5αリダクターゼという酵素の働きを妨げ、AGAの原因となるDHTの生成を抑える効果があります。これにより抜け毛を防ぎ、発毛を促進します。

カプセルタイプとなっており、1日1回食後に服用します。

副作用

副作用として初期脱毛や肝障害、勃起不全、性欲減退、射精障害、乳房の腫れなどが起こることがあります。そのため、妊活中の方は使用を控えましょう。

ミノキシジル

元々は高血圧の治療薬として使われていましたが、多くの方に多毛症状が確認されたことからAGA治療薬として使われるようになりました。

治療内容

毛根の血行を促進し、毛母細胞を活性化させる働きがあります。その結果、発毛を促進する作用が期待できます。

副作用

副作用として初期脱毛や肝障害、動悸・息切れ、立ちくらみ、赤ら顔、心疾患、頭皮の赤み・かゆみ、全身の多毛などが起こることがあります。

料金

プロペシア(28錠) 8,000円(税込)
ザガーロ(30錠) 9,000円(税込)

※採血が必要になる場合がございます。また、ジェネリックにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。